がんばり続ける人が見落としやすい、自由を取り戻すという視点

「がんばること」は素晴らしい。

そう信じて疑わず、自分を奮い立たせて生きてきた人は多いのではないでしょうか。
それは日本の社会や教育、文化の中で長く大切にされてきた価値観でもあります。

実際、私自身もコーチングに出逢う前まではそのひとりでした。

たとえば、
・人に迷惑をかけないこと
・空気を読むこと
・我慢すること
・和を乱さないこと
・努力で乗り越えること

これらはすべて、「がんばる」という美徳の下に語られてきたものです。

集団の中で秩序と調和を保つ日本独自の感性は、
戦後の復興や高度経済成長を支える力にもなってきました。

しかし、現代においてこの“がんばる”という感覚が、
私たちの内面の自由や、本来の選択の力を奪っている側面もあるということを認識しておくことはとても大切だと感じています。


がんばり続けることで、見えなくなるもの

ママになると特に、「がんばって当然」という空気を
肌で感じながら生きている方も多いのではないでしょうか。

家族のために、子どものために。

「ありがとう」って言われたいわけじゃない。
でも、どこかで報われたい気持ちも確かにある。

自分のことは後回し。
自分の好きややりたいは二の次。

それが当たり前になっているうちに、
自分の本音がどこにあるのか、わからなくなってしまうことがあります。


本当に満たされていないのは、どこ?

たとえば――

✓ 家族との関係も良好
✓ 子どもも元気に育っている
✓ 感謝している気持ちもちゃんとある

それなのに、
夜ひとりになったとき、ふとため息が出る。
SNSを見ると、人の幸せがまぶしすぎて焦る。
なんだか、自分だけ取り残されているような感覚になる。

この欠けている感じは、
誰かや何かが悪いのではなく、
「自分の本当の選択」から遠ざかっているサインなのかもしれません。


気がつけば、がんばるモードに入っている?

本来、ママたちが日々やっていることは、
本当に素晴らしいことばかりです。

ただ、もしその行動の裏に、
・ちゃんとしてないと不安になる
・がんばらないと価値がない気がする
・人に迷惑をかけちゃいけない
という思いが潜んでいたとしたらどうでしょうか?

これは、無意識のうちに自分にかけている制限でもあります。

コーチングでは、こうした無自覚の思考パターンを
「ブリーフ(信念・思い込み)」と呼び、
その構造を丁寧に見ていくことで、自分の本音と自由な選択を取り戻していきます。


ママに本当に必要なもの

多くのママたちは、
責任感も強く、愛情深く、誠実です。

だからこそ、
「ちゃんとやろう」とするほどに、
自分がどうしたいかよりも
周りにどう見られているかに意識が向いてしまう。

でも、本当は――

✓ 子どもとゆったり向き合う時間がほしい
✓ なにも生産しない時間があっても罪悪感を感じたくない
✓ 自分の感情を、まず自分で受け止められるようになりたい

そうした在り方にこそ、
心の深いところが求めている豊かさがあるのではないでしょうか。


コーチングとは「反応」ではなく「意図で生きる力」を取り戻すプロセス

日々の中で、誰かの言葉に傷ついたり、
同じことでイライラしたり、
思わず子どもをきつく叱ってしまったり。

そんな「反応」に、自分自身が疲れてしまうこともあるでしょう。

でも、それは「ダメな自分」だからではなく、
ただそこに気づく余白がなかっただけかもしれません。

コーチングは、そんな毎日の中で
「私は本当はどう在りたいのか?」を問い直し、
反応ではなく意図で選ぶ生き方へと少しずつ舵を切っていくプロセスなのです。


最後に ― がんばらなくても、本当に大丈夫

「がんばる」を否定する必要はありません。

でも、がんばることが「当たり前」になりすぎると、
いつしか本当の自分の声が聞こえなくなってしまいます。

これはまさに、私自身が長らく経験してきたことでもあるからこそ、
声を大にして伝えたいことでもあるのです。

あなたの今のがんばりが、どんな思いから来ているのか。
本当はどうしたいのか。
どんな毎日が、わたしらしいと感じられるのか。

そんな問いを、時々立ち止まって自分にかけてみてください。

ママである前に、“一人の自分”として自由であること

それが、子どもや家族の未来にもつながっていく、大切な土台なのだと思います。

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