「どうして、どんなに行動しても結果が思うように変わらないのだろう？」
新しいことに挑戦したり、自分を成長させたいと願って行動しても、何度も同じパターンに戻ってしまうと感じることはありませんか？その理由は、あなたの中にあるセルフイメージが深く関係しているかもしれません。
セルフイメージとは、私たちが自分自身をどう捉えているかの「心の鏡」です。この鏡に映っている自分の姿が、私たちの行動や選択、そして結果に大きな影響を与えています。今回は、セルフイメージがどのように作られ、特に親や先生などの影響がどのように関わっているのか、さらにそれをどう変えていくかについてお伝えしていきます。
セルフイメージはどのように作られるのか？
セルフイメージは、生まれてからの経験や周りの人々の言葉、態度を通じて形成されます。特に幼少期に、親や先生からどのように接せられたかが、その後の人生に大きな影響を与えます。
親からの影響
子どもは、親からのフィードバックを通じて自分がどんな人間であるかを認識していきます。たとえば、親がいつも「あなたは何でもできるわ！」と励まし、肯定的な言葉をかけてくれた子どもは、「自分はできる人間だ」というセルフイメージを育みます。反対に、「あなたはいつも失敗ばかりする」「もっと頑張らなきゃダメよ」といった否定的な言葉を受け続けると、「自分はダメな人間だ」「自分には価値がない」というネガティブなセルフイメージが作られてしまうのです。
先生や学校からの影響
また、学校での経験や先生からのフィードバックもセルフイメージに大きな影響を与えます。先生がどのように評価してくれたか、またはクラスメートとの人間関係がどのように構築されたかが、自己認識に影響します。もし、先生が「君はすごいね！」とほめてくれたり、クラスの中で認められる経験を積むと、「自分は優れた存在だ」と感じられるようになります。一方で、失敗を指摘されることが多かったり、クラスでの立場が弱いと感じると、「自分は劣っている」と自己認識が固定化されてしまうことがあります。
無意識に固定される自己認識
これらの経験から生まれたセルフイメージは、無意識のうちに私たちの行動に影響を与え続けます。私たちは、無意識のうちに「自分はこういう人間だ」というフィルターを通して物事を見ているため、行動もそれに合わせてしまうのです。
たとえば、「自分はいつも失敗してしまう」と感じている人は、成功するチャンスがあっても、自ら失敗する方向へ向かってしまうことがあります。これは、セルフイメージが強固であればあるほど、そのイメージに合った行動を無意識に選んでしまうためです。
セルフイメージを変えるためには？
このように、私たちの行動や結果は、過去の経験や他人からの影響によって作られたセルフイメージによって制限されています。しかし、重要なのは、セルフイメージは変えられるということです。
1. 自分のイメージを意識的に確認する
まず、自分がどんな自己イメージを持っているのかを意識的に確認してみましょう。たとえば、日常の中で「自分にはできない」と感じる瞬間があったら、それは過去の経験や他者の評価によって無意識に作り上げられた自己の制限が原因かもしれません。私たちの脳は「現状維持」を求める強力な傾向を持っており、そのため、過去の経験に基づいて作られた自己イメージが、現実を制限してしまうのです。また、その自己イメージに基づいたセルフトークが日々繰り広げられることで、よりそのイメージを強化していることも知っておくことが大切です。だからこそ、次の内容がとても大切になってきます。
2. 新しい自己イメージを作る
次に、自分が望む未来にふさわしいセルフイメージを作り上げることが大切です。たとえば、「私はチャレンジできる人間だ」「自分には大きな価値がある」といった肯定的なイメージを心の中で繰り返し思い描くことで、脳がそれを新しい現実として認識し始めます。
このプロセスでは、アファメーション（自己肯定の言葉）を活用することが有効です。朝の時間や寝る前など、リラックスした時間に自分に対してポジティブな言葉を繰り返し投げかけましょう。「私は価値ある人間だ」「私は愛に溢れた存在だ」といった言葉を繰り返すことで、セルフイメージを更新していきます。
3. 新しい行動を取る
新しいセルフイメージを作るには、それに基づいた行動を取ることも重要です。「私は挑戦できる」と思うなら、実際に挑戦をしてみることが大切です。たとえば、普段なら避けていた新しいプロジェクトに一歩踏み出してみたり、やってみたいけれど怖かったことに挑戦してみると、成功体験が積み重なり、その成功がセルフイメージをさらに強化します。
親や先生との関わりを乗り越える
幼少期に受けた親や先生からの影響は、非常に強力です。しかし、それにとらわれる必要はありません。どんな過去を持っていたとしても、今の自分がどのようなセルフイメージを持つかを選択することができるのです。
あなたが今、どのような未来を創造していきたいのか、それに基づいたセルフイメージへと修正していくことで、今からでも新たな未来を創造していくことが可能です。新しい自己イメージを作り出し、そのイメージに基づいた行動を積み重ねることで、未来を自分自身で創り上げることができるようになるのです。
まとめ
私たちが持っているセルフイメージは、親や先生など、幼少期の経験から強く影響を受けています。だからこそ、親として、子どもたちにかける言葉に意識を向けることは本当に大切ですが、同時に、自分自身のセルフイメージをより良いのもへと変え、親子共々、良いイメージを持って生きることが大切となります。まず自分がどのようなイメージを持っているのかを確認し、ポジティブなイメージに変えていくことで、日常の行動が自然と変わり、周囲への影響も大きく変わっていきます。過去の影響にとらわれず、今日から自分の理想の未来を創り出していきましょう。
