私たち大人が気づかないうちに、子どもたちの成長を妨げる「無意識の壁」を作ってしまっていることは実はよくあること。この壁は、親や周りの大人が抱いている固定観念や思い込みから生まれることが多く、子どもの潜在能力を引き出すのを阻害してしまうんです。今回のブログでは、無意識の壁をどのように認識し、取り除いていくかについて説明していきます。
無意識の壁とは?
無意識の壁とは、脳が自分にとって不要だと判断した情報を排除し、認識できない状態のことを指します。これは、周りからのプレッシャーや自分自身の思い込みによって形成されることが多く、私たちはそれに気づかないまま子どもの成長を妨げてしまうことがあります。
例えば、親が「うちの子はこれが苦手だから無理だろう」と決めつけてしまうと、その思い込みが壁となり、子ども本来の可能性を見えなくしてしまいます。親の無意識のうちに作られたこの壁は、子どもの自己イメージにも影響を与え、結果的に子どもが自分の可能性を信じられなくなってしまうことがあります。
無意識の壁を認識する方法
無意識の壁を取り除く第一歩は、それを認識することです。自分がどのような思い込みを持っているか、日々の生活の中で意識的に確認することが大切です。親として、子どもに対して抱いている期待や心配を振り返り、それが制限をかけていないかを考えてみましょう。
例えば、「うちの子はいつも慎重だから新しいことに挑戦するのは難しいだろう」といった思い込みがあるかもしれません。こうした考えが無意識に壁となり、子どもが新しい挑戦をする機会を制限してしまうことがあります。まずはそのような思い込みが本当に正しいのか、自分に問いかけてみることが大切です。
また、子どもが自分で何かを決める機会を与えることも、壁を認識する手助けとなります。子どもが新しい挑戦をする際に、親が無意識に「難しい」と判断してしまうことがあるかもしれませんが、その場で子どもに自由に選択させることで、子どもの成長を妨げない環境を作り出すことができます。
ゴール設定で無意識の壁を超える
無意識の壁を取り除くには、子ども自身が明確なゴールを持つことも効果的です。自分がどうなりたいのか、何を成し遂げたいのかというゴールを持つことで、脳はそのゴールに向かって自然と動き始めます。この過程で、無意識の壁が取り除かれ、これまで見えなかったチャンスや方法が見えてくるようになります。
ゴールは、子ども自身がワクワクするようなものである必要があります。親が設定するゴールではなく、子ども自身が心から望むゴールを見つけることが大切です。このように、ゴールが明確になると、自然と脳はその実現に必要な情報をキャッチし、行動に移していくのです。
自由な発想を引き出す環境づくり
子どもが自ら成長していくためには、自由な発想ができる環境が必要です。無意識の壁を取り除くためには、子どもに多様な選択肢を提示し、チャレンジを奨励することが効果的です。親は、子どもの「やりたい」「知りたい」という内発的な動機を尊重し、その成長をサポートする立場に立つことが重要です。
そのためには特に、失敗を恐れない環境づくりが大切です。失敗をネガティブなものとして捉えず、学びの一部として捉えることで、子どもは自己成長に向けて前向きに挑戦するようになります。親が「失敗しても大丈夫」と伝えることで、無意識のうちに作られた「できない」「無理だ」という壁が取り除かれ、子どもは新しい挑戦に積極的になるでしょう。
親自身が壁を乗り越える
最後に、親自身が無意識の壁を乗り越えることも大切です。親の固定観念や限界が子どもにも影響を与えるため、親自身が新しいことに挑戦し、成長し続ける姿を見せることで、子どもにもポジティブな影響を与えます。親が自己成長を続けることで、子どもは「成長し続けることが当たり前」という姿勢を自然と身につけるようになります。
無意識の壁は、私たちが気づかないうちに子どもの成長を妨げてしまうものですが、それを認識し、子ども自身のゴールを尊重して、自由に成長できる環境を提供することで、この壁は取り除かれていきます。親自身も成長し続ける姿を見せながら、子どもの無限の可能性を引き出していくことをぜひ意識してみられてくださいね。