毎日、何を見て、何を聴いて、どんな言葉を口にしているか。
私たちは、そんな“何気ない選択”のひとつひとつで、自分という存在を形づくっています。
目まぐるしく過ぎていく日々のなかで、
自分を整えようと努力したり、
気持ちを切り替えようとがんばったりすることもあるかもしれません。
でも、実はもっと静かで確かな“変化の入り口”が、いつも目の前にあるものなんです。
たとえば、
・朝起きて、最初に目にする風景
・なんとなくつけたテレビやSNSの言葉
・何気なく聴いている音楽やラジオ
・毎日の食事、飲み物の選び方
・無意識に出している独り言や心のつぶやき
それらはすべて、意識してもしなくても、「わたし」の内側に染み込んでいくもの。
つまり、
“日々どんなものに触れているか”が、気づかないうちに「わたしの在り方」をつくっているのです。
無意識に流されるのではなく、選びなおせる
自分の中に、いつの間にか不安や焦りが溜まっていたり、
どこかで「もっとちゃんとしなきゃ」と思っていたり。
それは、自分の内側から湧いてきたものというよりも、
日々浴びている言葉や空気感が、少しずつ染みついてきた結果かもしれません。
だからこそ、いま一度、問いかけてみてほしいのです。
今日の問いかけ
- 最近、どんな言葉を「日常的に」聴いていますか?
- どんな人の在り方や世界観に触れていますか?
- どんな“感覚”の中で過ごす時間が多いですか?
私たちは、外から受け取っているものを通して、
知らず知らずのうちに、“わたしの輪郭”を描いています。
でもそれは、意識を向けた瞬間から、いつでも選びなおせるものなのです。
たとえば、
✔ 朝いちばんに自然の音に耳をすませてみる
✔ 誰かの言葉ではなく、自分の感覚で選んだ音楽を流す
✔ 心がゆるむような器で、丁寧にお茶を淹れてみる
✔ 本当に大切にしたい世界観をもつ人の言葉に触れる
そうした日々の、小さな選択のひとつひとつが、
未来の自分をつくるしずくのように積み重なっていきます。
“今ここ”の選択が、未来のわたしを育てる
がんばって変えようとしなくても、
すでに触れているものを、ほんの少し意識的に選びなおすだけで、
いのちは静かに、でも確実に変化していきます。
わたしの声を聴くように、
わたしのいのちがよろこぶものを選んでいく。
その小さな積み重ねが、
「どんな未来にも自分をゆだねられる」安心感へとつながっていくのです。