育児に奮闘する毎日の中で、「もっと子どもの可能性を広げていきたいのに、つい他の子と比べては、できない我が子を責めてしまう…」と悩んでしまうことはありませんか?
そんなとき、実は「スコトーマ(認識の盲点)」が影響しているかもしれません。
スコトーマを理解し、上手に活用することで、育児がより楽しく、そして子どもの可能性を広げていくことができるのです。
スコトーマって何?
スコトーマとは「認識の盲点」のこと。私たちの脳は、膨大な情報を処理しきれないため、「自分にとって必要な情報」だけを選び、それ以外は見えなくなる仕組みを持っています。この働きによって重要なことに集中できる一方で、見えなくなってしまうチャンスや可能性もたくさんあるのです。
育児中のスコトーマの例
例えば、子どもがやりたがっていることに対して「どうせこの子には無理だろう」「これはまだ早い」と思ったとします。その瞬間、脳が「無理だ」という思い込みにロックオンし、他の可能性をロックアウトしてしまいます。
実際には、子どもは自分なりの方法でチャレンジしようとしているかもしれません。ですが、親のスコトーマによって、その挑戦する姿や可能性を見逃してしまうのです。
スコトーマを引き起こす脳の仕組み:RAS(網様体賦活系)
私たちの脳には「RAS(網様体賦活系)」という機能があります。このRASは、自分にとって重要だと判断した情報だけを拾い、その他の情報をロックアウトします。
例えば、育児中のこんな場面を思い出してみてください。
- 子どものおもちゃや必要な物をすぐに見つけられる。
- 大勢の子どもの中から、自分の子どもの声や動きを瞬時にキャッチできる。
これはRASが「育児に必要な情報」にロックオンしているからです。この仕組みは便利ですが、親の思い込みによってロックオンの対象が制限されてしまうこともあります。
スコトーマの落とし穴
RASの働きには大きな落とし穴があります。それは、何かにロックオンしていると、それ以外の情報がロックアウトされてしまうことです。
例えば、「どうせこの子には無理」「これをやらせても失敗するだけ」といった思い込みにロックオンしていると、子どもが頑張っている姿や小さな成長を見逃してしまいます。その結果、親の期待やサポートが不足し、子どもが持つ本来の力を十分に発揮できないまま終わってしまう可能性があるのです。
育児を変えるには新しいゴールを設定しよう
では、スコトーマを外し、子どもの可能性を見つけるにはどうすればいいでしょうか?その答えは、「新しいゴールを設定すること」です。
たとえば、「この子に新しいことを試させたい」「何かできることを一緒に見つけたい」といった具体的なゴールを設定してみましょう。すると、RASがそのゴールに関連する情報を拾い始め、子どもの意外な一面や成長の兆しに気づきやすくなります。
現状からかけ離れたゴールを設定する理由
さらに重要なのは、「現状からかけ離れたゴール」を設定することです。現状に近いゴールではRASが同じ情報ばかりを拾い、見える世界が変わりません。
たとえば、「子どもが運動会で頑張れるようにする」という現実的なゴールに加えて、「この子がチームでリーダーシップを発揮できるようになる」といった大胆なゴールを設定してみるのも良いでしょう。達成方法がすぐにはわからないゴールを設定することで、RASが新しい情報を拾い始め、スコトーマが外れていきます。
責任を持つことでRASを有効に働かせる
もう一つ重要なことは、「責任を持つ」という意識です。RASは、自分が責任を持っていると認識した分野でしか有効に働きません。
例えば、赤ちゃんが泣いたとき、ママだけが気づいて起きるのは、ママが「赤ちゃんを守る責任」を感じているからです。この責任感があることで、RASが赤ちゃんの泣き声を重要な情報として拾い上げているのです。
同じように、育児のゴールに対して「自分が責任を持つ」と意識することで、RASが働きやすくなり、子どもの成長や可能性に気づけるようになります。
今日のワーク
最後に、育児を変える第一歩として、簡単なワークをしてみましょう。
- 今、自分が責任を持っている分野を書き出してみましょう。
(例: 家族の食事、学びや教育、親子の信頼関係構築、お金の管理など) - これから責任を持ちたい分野を書き出してみましょう。
(例: 子どもの感情面のケア、挑戦する機会を増やす、家族全体の健康サポート、地域や社会との関わりを増やすなど) - これらを達成するためのゴールを考えてみましょう。
ゴールを具体的にすることで、RASがその情報を拾い始め、現実が変わり始めていきます。
最後に…
育児中に「どうせこの子には無理」と思い込んでしまうことは、親自身のスコトーマが影響していることが少なくありません。スコトーマとRASの仕組みを理解し、現状からかけ離れたゴールを設定することで、見える世界が変わり、子どもの可能性も自分自身の可能性も広がっていきます。
「この子にはどんな可能性があるのだろう?」と新しい視点で考え、育児を楽しむ第一歩をぜひ踏み出してみてくださいね。